友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「…………」

「もし、そのことで怒ってるなら勘違いするなよ?あれは、『愛のムチ』ってやつだよ。慈美のことが、かわいくてかわいくて仕方なく――」

「…嘘つきっ」


万里くんの言葉に被せるように、わたしは喉の奥から声を絞り出した。


もう…なにを言ったって、万里くんの言葉は信用できない。


「万里くんはわたしのことなんて、…好きでもなんでもない。ただ、自分の思いどおりにしたいだけっ」


わたしは、万里くんを睨みつけた。


すると、そのわたしの睨みなんてまったく動じていない様子の万里くんが、ひと言だけつぶやいた。


「…あ?」


たったそれだけの言葉なのに、一瞬にして空気が重くなり、わたしの体は石になったかのように硬直する。


…万里くんに、圧倒されてしまったのだ。


「慈美…。さっきからお前、なに言ってんだ?」