友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

そんなわたしに、一之瀬くんはそっと…。

そして、優しく労るように、腫れた左頬に手を添えた。


「…もしかして、…彼氏にか?」


眉を下げ、今にも泣き出しそうな顔でわたしを見つめる一之瀬くん。


一之瀬くんは、すでに勘づいている。

きっと下手な嘘をついたって、すぐにバレてしまうことだろう。


観念したわたしは、ゆっくりと首を縦に振った。


「どうして、向坂にこんなこと…」

「…わたしが悪いのっ。彼を…ちょっと怒らせちゃって」

「だからって、女を殴るなんてありえねぇだろ…!」


一之瀬くんはまるで自分のことのように下唇を噛むと、悔しそうに壁を叩いた。



「…俺のせいか」


耳元で、絞り出したような苦しそうな声が聞こえる。


「俺のことを打ち明けたんじゃないのか…?それで、彼氏に――」