友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

万里くんが言うには、ここはわたしの特等席らしいけど…。

なぜか乗ってはいけない、――そんな気がした。


「…慈美?乗らねぇの?」

「う…うんっ。わたし…スカートだから、今日はやめておくね。バスで行くことにするよ」


と言っても、履いているのはラベンダー色をしたロングスカート。

バイクにまたがるくらい支障はないけど、なるべく万里くんに嫌な思いをさせないためにそう言っておいた。


それから、わたしはバスに乗って、新しい住まいとなるアパートへと向かった。



アパートは、どこにでもあるような古くも新しくもない2階建ての造り。


わたしの部屋は、2階の一番端。

間取りは1Kだけど、1人で暮らすには十分な広さだった。


部屋には、置いて帰ったというようなダンボールたちが無造作に積んであった。