友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

突然の一之瀬くんの訪問に、なぜかわたしはとっさにドアを閉めてしまった。


――なぜなら。


『俺は向坂のことが、好きだ』

『この世で一番愛してる。ただ、それを伝えたかっただけだ』


あの告白をされてから、会うのは今日が初めてだったから…。



「な…なんで、一之瀬くんが…ここにっ?」

「住所は、先生が教えてくれた。頼まれたものがあったから、それを渡しに」

「先生から…頼まれたもの?」

「ああ」


ドアの向こう側からそんな声が聞こえ、わたしはおそるおそるドアを開けた。


すると、差し出されたのは1枚のプリント。

見ると、【進路希望調査】と書かれていた。


「これ、昨日が提出期限だったのに、机の中に入れっぱなしだっただろ?」

「…あ、そうだった」

「先生が、明日提出するようにだってさ」