友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

万里くんに打たれた頬の腫れは、まったく引いていなかった。


こんな顔じゃ…、学校に行けない。


授業をサボって屋上へ行くことはあっけど、その日は学校を休むことにした。



またその次の日。


左頬の腫れと痛みは、昨日よりはましになってきた気がする。

でも、まだ外を出歩くには目立っていた。


だから、仕方なくこの日も学校を休むことに。


するとその日の夕方、わたしの部屋のインターホンが鳴った。


来客なんて、今まで万里くんしかいない。

だけど、万里くんがインターホンを押したことは一度だってない。


だれだろうと思いながら、玄関のドアを少しだけ開けてみると――。


「ようっ」


そのドアの隙間から顔を覗かせたのは、緩めのパーマがあたった黒髪の長身の男の人――。


「…一之瀬くんっ!?」