友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

そうなれば、わたしは万里くんにさっきのことを必死になって謝らなければならない。

万里くんを疑い、傷つけてしまったのだから。



――しかし。

探しても探しても、万里くんとの写真は見つからなかった。


それどころか、だれかと付き合っていたという形跡も見当たらない。

由奈と2人で写っているものや、ランチやデザートの写真ばかり。


本当は、彼氏なんていなかったのでは…?

とさえ思えてくるほど、食べ物や風景といった平凡な写真が並んでいる。


一之瀬くんの『ユナ』じゃないけど…。

『なにがあっても愛し抜く』という言葉も、わたしが頭の中で勝手に思い描いた…ただの幻?


結局、その日はなにも手がかりが得られなかった。



次の日。

朝起きたら、左頬がジンジンと痛かった。


それもそのはず。