友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

壊れているようで電源もつかなかったから、その存在をすっかり忘れていたけど――。


すると、不思議なことに、なぜかスマホの画面がぼんやりと明るい。


慌てて拾い上げると、見覚えのあるロック画面が表れた。


驚いたことに、奇跡的に復活したようだ。

そして、わたしがさっきわずかに触れたことで、スマホが反応したらしい。


ロック解除のパスコードも、ちゃんと覚えている。


画面が所々割れて見づらいけど、スマホとして操作するには十分だった。



「…そうだっ。写真…」


わたしは、【写真】のアイコンを指でタッチした。


そもそも、万里くんと付き合っていた頃の写真があるかもしれないと思って、こうしてスマホを捨てずに残していた。


もし、万里くんとの写真があれば、それはわたしと万里くんが付き合っていたという…紛れもない事実。