友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

由奈がそう言うから。

ONEのメンバーがはやし立てるから。


だから、由奈を『ユナ』だと思って、そばにいた一之瀬くん。


でも、わたしとのキスがきっかけで、自分の気持ちに正直に向き合うことができたのだと。


わたしと会ったときは、一之瀬くんとのことをうれしそうに話していた由奈。

だから、まさかあのあと別れたなんて…衝撃的だった。


「…由奈は、納得してなかったけどな。でも俺には、向坂以外なにもいらないから」


一之瀬くんが、愛おしそうにわたしの髪を指でとかす。

その手が頬をなで、首筋をなぞる。


「俺は、向坂のことが…」


…だめっ、一之瀬くん。

それを言ってしまったら、わたしたち…。


「向坂のことが、す――」

…ガラッ!!


そのとき、保健室のドアが開き、足音が聞こえた。