友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

この場の空気に耐えられなくなったわたしは、そばに置いていたバッグを肩にかけた。


「一之瀬くん。わたし…、帰るね」

「え…、もう?」


正直、このままここにいれば、わたしは由奈の嘘を突き通せる自信がない。


わたしが口を滑らせる前に、早くここから出ていかないと…。


「じゃあ、また明日学校で――」

「…待てよ、向坂!」


ソファから立ち上がろうとしたわたしの手を、一之瀬くんがつかんだ。


「なんだかお前、さっきから変だぞ。よそよそしいっつーか、なんつーか」

「…そんなことないよ」

「あるよ。ここへきてから、一度も俺と目を合わせようとしねぇし」


そんなの、…合わせられるわけがない。


一之瀬くんの吸い込まれそうな瞳を見たら、押し殺そうとしていた想いが…溢れ出しそうで。