友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

わたしがカーテンの前で立ち止まっていると、中から由奈の声が聞こえた。


そばにいた慶さんに目をやると、微笑みながらうなずいてくれた。


「お…お邪魔します」


わたしは、おそるおそるカーテンに手をかけ、中を覗き込んだ。


カーテンの向こう側は思ったよりも広く、ガラスのテーブル、ソファといった黒で統一された家具が並んでいた。


そして、部屋の片隅には、黒色の寝具で揃えられたベッドが。


「もしかして、今起きたとこ〜?」

「…ああ」


そこには、ベッドに腰掛ける一之瀬くんに寄り添う由奈の姿があった。


まるで、そのままキスしてしまうんじゃないかと思うくらいの…密接な距離。

とっさに、目を逸らしてしまいたくなる。


「…あれ?向坂…?」


すると、寝起きの一之瀬くんが、部屋の端でぽつんと佇むわたしに気づいた。