友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「由奈さん!…それに、慈美さんまで!」


部屋の奥にいたのは、慶さんだった。

慶さんは、わたしの名前まで覚えてくれていた。


「彪雅は?いる?」

「はい。この奥に」


そう言う慶さんの視線の先――。

そこは、黒いカーテンで閉ざされていた。


わたしたちがここへやってきたときも、この黒いカーテンの向こう側から一之瀬くんが現れた。

おそらくこの先は、総長専用の部屋なんだ。


にも関わらず、由奈はカーテンを少しだけ開けると、勝手に入っていってしまった。


だから、その姿に一瞬驚いた。

…でも、今ではこれが普通なのかもしれない。


おそらく、この部屋に入っていいのは、総長である一之瀬くんと、それを許されたメンバー。

そして、…姫である由奈だけだ。



「慈美、入っておいでよ!」