友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

――廃墟となった建物の地下。


ONEのアジトから帰らされたときはそれどころじゃなくて、道順なんて覚える余裕なんてなかった。

でも、迷うことなく進む由奈を見ていたら、もうそこが行き慣れた場所だということがわかる。



由奈が錆びついたドアを開けると、そこには以前見たことのある空間が広がっていた。

ONEのメンバーが思い思いに寛いでいる部屋だ。


「由奈さん!お帰りなさい!」


由奈の姿を見つけるなり、すぐにあいさつをするメンバー。

由奈はすっかり、ここの姫だ。


「もしかして、後ろにいるのは由奈さんの親友の…」

「慈美だよ。前に一度、ここへきたことがあるでしょ?失礼なことしちゃダメだからねっ」

「わかってますって!」


大勢の人が集まる場所に慣れなくて、わたしはペコペコと頭を下げて、由奈のあとをついていく。