友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

だから、『ユナ』は現れない。


それなら、好きな人が求める『ユナ』になることに、由奈は決めた。



「…確かに、彪雅たちには嘘をついてることになる。でも、これは『善意』だよ!あたしはただ、彪雅を『救済』したいだけっ」


由奈は、ずっと想っていた一之瀬くんと付き合えた。

一之瀬くんは、由奈を『ユナ』だと思っている。


由奈が『偽りのユナ』だとバレない限り、すべてがうまくまわる。


――でも。

由奈が本物の『ユナ』じゃないと聞かされて、わたしの胸の中はさらにざわついた。


一之瀬くんは、由奈を『ユナ』だと思い込んで、甘い言葉を囁いているの…?

その手や指先で由奈にそっと触れて、優しいキスを何度も落としているの…?


そんなことを考えたら、頭の中がぐちゃぐちゃになりそうだった。