友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「そうだよ。あたしはしょせん、『偽りのユナ』。でもね、それでも彪雅はあたしを求めてくれるの」


…それは、そうだよ。

だって、一之瀬くんには『ユナ』の記憶がないのだから、由奈が『ユナ』だと言い張ったら、それを信じるに決まっている。


「それに、きっと本物の『ユナ』は現れない」


由奈は、顔をしかめてつぶやく。

まるで、『ユナ』に恨みでもあるかのように。


「…どうして、そんなことがわかるの?」


わたしがおそるおそる尋ねると、由奈は我に返ったのか、ハッとして表情を戻す。


「あっ…ううん!なんとなくそう思っただけ!」

「そう…なの?」


それにしては、どこか核心を突いたような言い方だったけど…。


「だって彪雅も言ってたけど、いつまでたっても『ユナ』が現れないこと事態、おかしいでしょ?きっと、彪雅が頭の中に描いた幻だったんだよ」