友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「どうした…慈美?」

「…ごめん。その…、まだ…キスはっ……」


できない。


なぜだかわからないけど、わたしは万里くんを受け入れることができなかった。


「…慈美。オレとは、キスできないってこと…?」

「ごめん…。まだ、心の準備がっ…」

「オレたち、ずっと付き合ってたんだぞ?それに、慈美が目を覚まして、もうずいぶんとたつっていうのに…」

「…本当にごめんなさい。でもキスじゃなくても、万里くんからの想いはいつも伝わって――」

「もういいよ」


万里くんはため息をつくと、ベッドから立ち上がった。


「今日はもう帰るから」


それだけ言うと、万里くんは部屋のドアを荒々しく閉めて出ていってしまった。



…万里くんを怒らせてしまった。


当然だ。

キスを断ってしまったのだから。