友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「ごめんね。べつに、万里くんに迷惑かけるつもりじゃ――」


と言いかけたとき、わたしの顎に…そっと万里くんの手が触れた。


視線を上げると、すぐ目の前には万里くんの切なげな表情が。


「…万里…くん……?」

「いいから、黙って目を閉じて」


伏し目がちな万里くんの色っぽい顔が、徐々に近づいてくる。


――この状況。

わたしにだってわかる。


今から、キスされるんだって。


万里くんとわたしは、彼氏と彼女。

以前は、キスだってしていたことだろう。


このまま身を委ねれば、きっと万里くんは優しいキスをしてくれる。



だけど――。

…わたしは、それを受け入れることができなかった。


「…ちょっと待って、万里くん」


万里くんの胸板に手をついて、万里くんを引き離した。