友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

胸の高鳴りが…抑えられない。



「総長。この『ユナ』という女性を見て、なにか思うことは…?」

「…わからない」


慶さんの問いかけに、ゆっくりと首を横に振る一之瀬くん。

その反応を見て、慶さんは肩を落とす。


「実は…。総長はあることがきっかけで、『ユナ』の記憶を失っているんだ」


慶さんの突然の発言に、わたしは驚く。


それってもしかして、…記憶喪失?

わたしと…同じ。


一之瀬くんが記憶喪失だったなんて今初めて聞かされたけど、そういえば…これまでのことを振り返ったら――。



『1年のときは、もう少し取っつきやすかったんだけどなー』

『だよなっ!?もともと無口なほうだったけど、2年になってからはさらに無口になって』


転校初日、クラスの男の子がそんなことを言っていた。