友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「…そうか」


すると、中から声がした。


わたしの位置からじゃ、やっと聞き取れたくらいのわずかな声。


だけど――。

なんだか、…どこかで聞いたことがあるような気がした。


でも、そんなはずない。


だって、あのカーテンの向こう側にいるのは、あの有名な暴走族の総長。

きっと、わたしなんかとは関わりのない、まったく知らない人。


…そう思っていたのに。



「お前が、『ユナ』か…?』


そう尋ねながら、仕切られた黒いカーテンを開けて顔を出したのは――。

なんと…わたしがよく知る人物だった。



その『彼』は、クールで、無口で。

他人には無関心そうに見えて、実はわたしのことをよく見てくれていて。


初めて会った気がしないくらい、自然体でいれて。

いっしょにいても、心地いいくらい。