友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~

「それには、…そうできない“わけ”があるからだ」

「…“わけ”?」

「とにかく、まずはオレたちONEの総長に顔を合わせてもらいたい」

「それでここから帰してくれるなら、べつにいいけど…」


面倒に巻き込まれたとすねる由奈に、慶さんはゆっくりと手を差し伸べた。


「それじゃあ、由奈さん。ちょっと前にきてくれるかな?」


まるで、ダンスを誘うかのような紳士的な振る舞い。

由奈はその誘いに乗るように、そっと手を添えた。


ソファに座るわたしが見守る中、由奈は前のほうへと連れて行かれる。


「総長。新たな『ユナ』という女性を連れてきました」


そう言って慶さんは、床まで垂れ下がるくらいの長くて黒いカーテンの前でひざまずく。

どうやら、あのカーテンの向こう側に…ONEの総長がいるようだ。