バカな女だと自分でも思っている。


それでも彼が忘れられないんだ。


「そんなことより、イケメンの転校生が来るらしいよ」


「…ふーん」


興味ない。


どんなイケメンだろうと、朝陽くんには勝てないから。


亡くなった人間は思い出の中で美化する。


死人には誰も勝てないんだ。