「でももう昼休みも終わっちゃうしなぁ…。どうしよう。明日でもいい?」


「俺がとってくる。鍵ある?」


鍵はいつも鞄の内ポケットにしまってる。


無くさないように鈴付きストラップもつけている。


「絶対この鍵は失くさないでね。失くしたらこっぴどく叱られちゃうから」


「おう。サンキュ」


千隼くんは軽やかに走り去っていった。


カランカランと鈴の音を響かせながら。