苦しい。


胸が苦しいよ…っ。


どうして千隼くんも苦しそうにしてるの…?


「ねぇ…なんで…?」 


「…頼むよ千紘」


もう関わらないでくれ、と頭を下げられる。


そんなのってないよ…っ。


私は…どんな顔すればいいの…?


どうやって千隼くんと向き合えばいいの…?


「私は…ただ千隼くんと甲子園を目指したいだけなのに…」


それすらも許されないの…?


ねぇどうして…?


「理由を教えてよ…っ。私を避ける理由も、野球を辞めた理由も、何も言わなかったらわかんないよ!諦めもつかない!」


ここで引き下がるわけにはいかない。


今諦めたらもう二度と千隼くんと話せなくなる。


そんなのは嫌だ…っ。