私がそう言うと、美月ちゃんは顔を左右にふった。

「何だ? 違うのか?」

先生が美月ちゃんを見る。

「ええっと、沙知ちゃんに好きな人がいるって話です」

「そうか、好きな人が出来たのか! 良い事じゃないか、青春してるね。この学校の人? おおっと先生が聞いちゃ悪かったかな」

「いえ、大丈夫です」

私は恥ずかしがりながらそう答える。

「あ、私用事思い出したよ。 悪いけど先に 帰るね・・・・・・」