私の想い貴方に届け〜勇気をくれたのは貴方でした

先生はそう言うと、また私の頭をポンポンと叩き、撫でてくれた。

「あれだけ練習してきたじゃん!! 恋愛偏差値ゼロの時東知沙・・・・・・ほら、今が本番だよ!」

「えっ・・・・・・」

「うん、ほら言ってよ! 聞くから」

「あの、先生は、吉岡先生は知ってたんですか?」

「うん、知ってたよ。時東さんの気持ち」

「えへへ・・・・・・」

それから暫く二人の間に沈黙が続いてから、私は深呼吸をすると吉岡先生に自分の想いを伝えた。