「わぁってるよ、可愛いジョークだろ」

「なにがかわ………っ!?」


ふざけるその頭にチョップを食らわせ、眉を寄せる


そのふざけた言葉を糾弾しようと思い、口を開くと視界が横にぶれた


「は…」

「お前誰、俺の希穂ちゃんになんのよう」

「な……っ」

耳元で聞こえる声と頬をくすぐる柔らかい髪の感触

そして、腰に回った長い腕



それが導き出す結論は────


「ちょっと、離してよっ…!!」

私を抱きしめる男の顔を押し返す