ほんとずるい!


だから、
「じゃあ手を広げて。私がするって言ったから蒼は私に手を回さなくていいから」
といった。だってそうだよね、うん。
蒼との距離がだんだん狭くなる。
あーもういっちゃえ。そう思って思い切り抱きついた。って私何やってんの!?といまさら自分のしてることに気づいた。
いや、やばいやばい。


でも、なぜか安心して、涙が…やだ、蒼の制服に涙がついちゃう。そう思って離れようとした。

「ごめんね、蒼。ありがとう。じゃあ…」