「それじゃあみんな仲良くするようにー。…木下はあの安東の隣な」


 え、僕の隣?…マジか、なんか嫌だ。


 でも先生にそう言うことはできない。木下さんはまっすぐ僕の隣へと向かってくる。


 そしてすとん、と椅子に座るや否や、僕に話しかけてきた。


「これからよろしくね」


「…あぁ、よろしくな」


 さすがに無視はできない。


「あのさ、ちょっと聞いて欲しいことがあるんたけど」


 うわ、初対面なのにめっちゃ話しかけてくる。


「…なに?」


 でも、彼女から帰ってきたのは予想外すぎる返答だった。