遠い星に住む君と

「えっ…ここ…?」


 僕がたどり着いたのは、僕たちが住む街の中央病院だった。


 木下さん、まさか…!


 先生が住所を間違っていることを、僕は望んだ。


 だって、そうでなければ…。


 僕は恐る恐る中に入った。


「…あの、木下ツカサさんいますか?クラスメイトなんですけど」


 僕は受付の人に尋ねた。


「はい、木下さんですね。えっと、105号室になります」


 木下さん、やっぱり入院してたんだ。


 僕は、ありがとうございます、と言って、105号室に向かった。