「きりーつ。れーい。」

『ありがとうございました〜』

最後の授業が終わった。

「ねえ!るなー!来週の金曜バイトー?」

教室の廊下側の席の女の子が問いかけてきた。

『ううん〜!何も無いよ。呑みいく?』

わたしがそう答えると

「行こ行こ!じゃあ19時に駅前のマック集合ね〜!」

周りのクラスメイトにやばいと思われていてもおかしくない会話だった。

"わたし"清水春姫(しみずるな)は、埼玉県の公立高校に通う普通の高校三年生。

呑みに誘ってきたのは、岩泉美紅(いわいずみみく)。
高校二年生の時から同じクラスになって仲良くなった。

«普通の高校生、、ではないよな。飲みに行くなんて(笑)»

そう、わたしは高校デビューを見事にしてしまったのです。