ーーー、、、
休憩に入った時
空に呼ばれた
何となく察しはついていた
《どしたの空?》
なるべく平常心を保った
空が両手を握りしめた
《一樹先輩ごめんなさい
私は雄星とこの先を歩みたいので
先輩のもとには行きません。》
《ん。そっか、そっかぁ、、、
俺じゃダメだったかぁ》
《先輩、、ち》
《ダメだよ、空。
こんな時に優しくしちゃ
またつけ込むよ?》
ごめんね。
優しい空の事だから
俺が傷つかないように言おうとしたんだよな。
でも俺は空に幸せになって欲しいから
背中を押すよ
《、、、、っ》
あぁ、そんなに辛そうな顔しないで
決意したんだろ?
《ありがとう。いっときでも俺の事好きになってくれて。
ありがとう。
ちゃんと振ってくれて。
雄星君とお幸せにな?》
そう言って俺は
空のもとを去る
振り向かずに、、、。
俺の頬に、涙が流れた
ありがとう。
大好きだよ空。


