ここ、どこだろう?

皮の3人掛けのソファー。

テーブルに、テレビ。

私だけが写っていない写真。

全てが見覚えのあるものだった。

あぁ、私の生まれた家か…

「なんでお前が死なないで蓮が死ななくちゃいけなかったの!?あんたのせいで蓮が死んだのよ。」

パシン

そう言われ母にビンタされる。

「お前なんか俺の子供じゃない。」

バンッ

父にお腹ををもいっきり蹴られる。

『ごめんなさい、ごめんなさい。』

それでも私は謝ることしかできない…

だって私のせいで蓮にぃが死んじゃったんだから…

父親に髪を掴まれ上に向かされる。

『……』

「その気味の悪い目でこっち見るな。」

「あぁ、そうだ手で殴るのも痛いからな。」

父はそう呟きながら火を付けた煙草を私の肩に、足の裏に、と次々と目立たないところ押し当てた。

ジュワッ

肌が焼ける匂いがする。

でももう私はあまり痛みを感じることができない。

いつからだろう痛みをあまり感じなくなったのは…