あれ、ここどこ…

何かに包み込まれているような、

なんだか安心する香り、

居心地がいい。

私を包み込んでいる何かに私は擦り寄った。

ん…思ったより硬い…

でも、嫌いじゃない。

重い瞼を開くと私は仁に横抱きされ車に揺られていた。

『あ…』

「ちょうど起きたか、もう着くぞ。」

私、仁の腕のな中で安心しきって寝てたって事…

私は先ほどの行動を思い出し顔が熱くなった。

恥ずかしい、穴があったら入りたいくらいだ。

『ってちょっと、おろしてよ。』

一体いつまで私はこの体制でいるんだ…

「……」

顔を上にあげ仁を見ると心なしか、仁の耳が赤い気がした。

なんでだろ…

いや、今はそんなことよりこの体制なんとかしないとだ…