アレックスは意味深に目を細めて私を見たあと、部屋の方へと視線を飛ばし、「あれ?」とひとりごちた。弟の部屋の前にクリスティーナが立っていた。
「ああっ、姉様。探したのよ?」
「……クリス」
クリスティーナは心配そうに胸の前で握った拳をひらき、安堵の息をついていた。
「アレックスの侍従に世話を頼んだのは聞いていたけど。今までアレックスと一緒だったのね、珍しい」
「……え。ええ、ちょっとね」
お目付役の侍女を見送ったあと、まさか地下貯蔵庫まで走り、その上無断でお父様の書斎に入って、銃などという物騒な探し物をしていたなんて。クリスティーナには口が裂けても言えない。
私たちが話すのに気を遣い、弟が先に部屋へ入った。そのまま廊下で妹と話すことにした。
「それで私を探していたって、どうして?」
「あぁ……特別用事があってってわけじゃないんだけど。今日の午後、姉様とお茶をしたいなと思って」
「っえ」
思わず目を見開いていた。姉妹間でのこうしたやり取りはほとんどなかったからだ。
仲のいい侍女がいなくなったため、妹なりに私を思いやってくれているのだろう。
「ああっ、姉様。探したのよ?」
「……クリス」
クリスティーナは心配そうに胸の前で握った拳をひらき、安堵の息をついていた。
「アレックスの侍従に世話を頼んだのは聞いていたけど。今までアレックスと一緒だったのね、珍しい」
「……え。ええ、ちょっとね」
お目付役の侍女を見送ったあと、まさか地下貯蔵庫まで走り、その上無断でお父様の書斎に入って、銃などという物騒な探し物をしていたなんて。クリスティーナには口が裂けても言えない。
私たちが話すのに気を遣い、弟が先に部屋へ入った。そのまま廊下で妹と話すことにした。
「それで私を探していたって、どうして?」
「あぁ……特別用事があってってわけじゃないんだけど。今日の午後、姉様とお茶をしたいなと思って」
「っえ」
思わず目を見開いていた。姉妹間でのこうしたやり取りはほとんどなかったからだ。
仲のいい侍女がいなくなったため、妹なりに私を思いやってくれているのだろう。



