そもそも玲央って何が好きで何が嫌いとか、私は何一つ知らない



くっ……かくなる上は



私は、潔く玲央の隣に座った



「玲央。今日、クリスマスイブでしょ?私ね、玲央にあげるプレゼント買うの忘れたからさ…今からデートしない?」



意気込んでそう言うと、一瞬ビックリした顔をした後、一人で笑い始めた



「ってか。クリスマスって事自体、忘れてただろ?」


「……ぅ」



クスクス笑う玲央に見透かされて言葉に詰まり視線を逸した



特に欲しい物がないと言う玲央は、何やら思いついたらしくバイクで、ショッピングモールに向かった



「どこ行くの?」



「ん?秘密」



手を繋いで、気になる店を覗きながら目的の場所へと向かった