時計の針が12時に差し掛かる



伸びをした玲央は時計を見るなり、テーブルに広げた問題集を片付け始めた




「終わったの?」



「まだ。腹減ったから息抜きがてら飯食い行こうぜ」



そう言って、財布をポケットに入れ立ち上がる




『どうしてもラーメンを食べたい』と言って譲らない玲央に連れられて、繁華街にある美味しいって有名なラーメン店でお腹を満たした



「あー、食ったぁ。寒い日のラーメンって最高だよな。あ、ついでに寄る所あっから、ちょっと運動がてら付き合えよ」



「うん、別にいいけど」



繁華街の奥を目指して歩き出した玲央に付いて行くと、一軒の店の前で足を止めた