一人部屋で待つ時間が永遠にも感じてしまう。時計が時間を刻む音がやけに大きく聞こえる。
早くエマに会いたいのに。押しかけていくわけにもいかない。
エマにもわたくしにも心を落ち着かせる時間が必要なのかもしれない。
エマだって、一人王城に連れていかれて精神的にもショックを受けているだろうから、ケアも必要かもしれない。
よい方に考えてじっとその時が来るのを待った。
どのくらい経った頃だろうか。一時間はゆうに過ぎていたと思う。
「お嬢様、お待たせいたしました。旦那様がお呼びです」
やっと、わたくしを呼びにヨハンが部屋に訪れた。
エマに会えるのね。どんな言葉をかけようかしら?
お疲れさまとか、大変だったわねとか、ゆっくり休んでとか、つらつらと色々な労いの言葉を考えて、足取りも軽やかに案内されたお父様の書斎に入った。



