二人で紅茶を頂きながら和やかな雰囲気を取り戻した頃。 「奥様、お嬢様がお帰りになられました」 人払いされた部屋にノックの後に入ってきたのは、執事のバート。 「フローラが帰ってきたの?」 もうそんな時間? シャロン様の声に合わせるようにわたしは窓に目を向けた。 外は明るいわよね。青空が見えるわ。 レイニーと夕食を取って帰ってくると聞いていたのに。あのレイニーがこんなに早くフローラを開放するとも思えないのだけど…… 想定外の出来事に、わたしたちはお互いに顔を見合わせた。