思い出をくれたキミ

 高校最初のバレンタイン。


 私はあげないけど、周りの友達は好きな人にあげる人も多く、みんなすごいなーと思っていた。
 

 するとクラスメイトの女子たちが、私に好きな人にあげるのかを聞いたんだ。


 私はあげないよって答えた。


 そしたら、え、なんであげないの?後悔するよ!と言われた。


 その言葉を聞くまで私は、絶対にキミにあげない…というかあげる勇気がないと思っていた。


 だからキミにチョコをあげたことは、今でも信じられないよ。


 でも、勇気ってもともと持ってるものじゃないんだね。


 自分で作り出すことができるものなんだ。


 この時の自分の勇気のおかげで、最高のバレンタインになったんだ。


 でもホワイトデーの朝早くにお返しをもらえるとは思ってなかったな。