「なんで私が、毎朝 自分の部屋の窓を開けて パンパンって手を叩いているか 亮くんはわかる?」 それは…… 「その日一日 笑顔でいられるようにっていう 陽菜が考えたおまじないだろ?」 「やっぱり亮くん あの時言ったことを忘れてる」 「あの時?」 いつのこと? 何のことだよ? 「小4の時。 初めて私が、自分の部屋で 寝ることになった日だよ」 あ~、それね。 その時のことは はっきり覚えているよ。 っていうか 陽菜との大事な思い出 俺の脳が 勝手に消去するはずないし。