俺だけに見せて




「陽菜、悪かった。
 教室で恥ずかしい思いさせて」



俺は掴んでいた
陽菜の手をほどいた。



カーテンから出ていこうとした時

制服の後ろが引きつったのを感じ
俺の足が止まる。




振り向くと

耳まで真っ赤の染めた陽菜が

俺の制服のジャケットを
掴んでいた。




「言いたいことがあるの……
 亮くんに……」



「何?」



春輝先輩が好き?

もう付き合ってるとか?


別に聞きたくないよ
そんなこと。