俺だけに見せて




俺の胸元で
逃げ出そうと暴れだす陽菜。



俺は愛おしい体温を
感じながらも
ため息が止まんない。



はぁぁぁぁぁ~


俺が17年生きてきた中で
今この時が一番

勇気を振り絞って
暴走してるんだからさ


陽菜を俺の胸元に引き寄せている
この状況を

コントや罰ゲームだって
勘違いしないで欲しいんだけど。




ため息を吐いた俺の口元が
今度はユルッと緩みだした。



――俺って
  鈍感なとこも含めて
  陽菜が愛おしいんだ。



そんな優しい感情が
ふわっと沸き上がったから。