「正直に教えて。鳳条先輩との間に何があったの?」


ハッキリと聞いてみても顔を背けるお兄ちゃん。


「言えない。」


「なんで…お願い、教えて。」


無言で……やっぱり……教えてくれない。


「お兄ちゃん!」


「ダメなんだよっ!」


「え?」


「お前が…傷つくから!」


……いいよ、もう、傷ついても。


「私、十分傷ついてる!!今だって…なんで言ってくれなかったのって、辛いもん……」


お兄ちゃんの優しさだって分かってるけど……


「私、鳳条先輩のためなら傷ついても構わないよ!」


「だからお願い……教えて??」


諦めず、必死にすがって……お兄ちゃんを見つめると……お兄ちゃんは諦めたように目を瞑った。


「落ち着いて聞け。」