「…あぁ。」


「桜妃はお前が好きなんだな。」


俺がそう言うと、蓮は何故か呆れたように笑う。


「完全にファンとしてだけだよ。」


「成瀬さんが俺の事を恋愛的な意味で好きになることはない。」


いや、桜妃は……蓮のこと好きそうだったぞ、?恋愛的な意味でも。


「2人とも鈍感なんだな。」


「は?」


「まぁ、いいや。狼、俺はそれでも成瀬さんを諦めるつもりはないよ。」


俺の肩をつかんで堂々と宣戦布告をしてくる蓮。


「1%でも、成瀬さんが俺を見てくれるなら。」


「後悔するなよ、狼」


っ、なんだよ、それ。分かってる。自分が間違っていることは……1番。


でも、これを今から崩すことも出来ない。


俺はバカだな、、


1番失いたくない人を避けて、手放して……