拝啓 まだ始まらぬ恋の候、

恋愛(その他)

木下瞳子/著
拝啓 まだ始まらぬ恋の候、
作品番号
1664152
最終更新
2022/04/16
総文字数
30,235
ページ数
31ページ
ステータス
完結
PV数
25,320
いいね数
21


拝啓 まだ始まらぬ恋の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

さて、この度はかねてよりお伝えしたいことがございまして、筆を執りました。

会いたいです。

恋しさのつのる季節でございますので、どうぞご自愛専一にお過ごしくださいませ。

敬具




R4.4.1~4.13


あらすじ
ある夏の夜、芙美乃は見知らぬ男性のスーツケースを壊してしまう。今にも死にそうに思えて、その男性を自宅に連れ帰るが、翌朝彼は姿を消していた。彼が将棋棋士の生駒であると知った芙美乃は彼の忘れ物を将棋連盟宛に送ったのだが、後日お礼状が届いて……。

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この作品の感想ノート

何気なくコンテストのページから飛んでき
たらとってもドキドキ出来る素敵なお話でした☺️

出会いは割と(ベリーズカフェではありがちかもしれませんが)非現実的なのに、丁寧な手紙のやりとりや将棋の描写、季節の移り変わりがリアルで、あっという間に引き込まれて一気に読みました!

素敵なお話をありがとうございました✨

2022/09/09 00:25

ベリカ、しかもコンテストだというのに、物理的接触がほぼない挑戦的な作品に、さすがだ!!と尊敬しております。
手紙という古典的なベースだからこそ、普遍的な恋がよく伝わってきました。
反応をもらえると嬉しい、
相手の好きなものを共有したい、
自分が心動かされたものを知らせたい、
会いたい、
恋する気持ちに共感できましたよ!

そして相変わらず、雰囲気だけでドキドキさせられる力量がさすが! ホットケーキを焼く姿、天を仰ぐ姿、電話での声、もー、さりげないのに想像がふくらんでときめくのですよ!

職業ヒーローを描くという課題もあったと思いますが、そこはお手のものですね。将棋棋士の理知的・上品な雰囲気がよく伝わってきました。きれいな手とか、対局中の姿とか、文字を書き慣れているとか、ツボもしっかり押さえられてて、素敵でした!!

ちなみに私も小学生の頃、文通してましたー。一つ下の従妹や、子ども新聞で募集した文通相手と。田舎暮らしのよき楽しみでした。何を書いていたのかはすっかり忘れましたが、懐かしい。
封筒だけ余っていく、っていうの、めっちゃわかります!(笑)

2022/04/14 09:12

ドキドキするようなお話をありがとうございました!
手紙のやり取りだけで始まる恋なんてファンタジー、と現実には思ってしまいますが、お話を読んでいれば、引き込まれてしまったり。
こんなドキドキもうないなあ。
手紙も書かないから新鮮でした。
素敵なお話をありがとうございました。

2022/04/13 08:09

この作品のひとこと感想

すべての感想数:75

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