遠藤くんには敵わない

ちょっと睨んだら麗くんは「ラッキー、そろそろ戻るよ」と声をかけてラッキーを捕まえた。

そして丁寧に足を拭いてあげると、ラッキーは自分から玄関に入っていった。

麗くんも帰るのかな、と思ったけど庭にとどまって私を見つめている。

……何?



「この前の……引いた?」



この前って、あの告白のことだよね。



「引いたというか、見てはいけないものを見ちゃったと思って」

「あれは確かに断り方が悪かったけど、ああいう人多いんよね」



麗くんは深くため息をついて目を逸らす。