遠藤くんには敵わない

「俺は昔からコツコツやるタイプだけど、あいつは昔から天才肌やけんなんでもできた。
俺が苦労してできるようになったことも、類なら1日でできた。
途方もない実力差にずっと焦ってる」



だって類も麗くんも、自分に自信を持ってるから。

麗くんだって内心焦ってたとしても、腐らずに食らいついて類と同じ高校に行って、さらに生徒会長まで登りつめるってすごくない?

私だったら絶対無理、どこかで絶対挫折してた。



「だからって諦めるんじゃなくて、負けずに頑張る麗くんはすごいよ。
私だったらいじけてグレる、絶対不良になる」

「は?」

「ごめん、論点ズレてた?」

「いや……フフッ」



どうにか励まそうと熱弁したら麗くんに笑われた。

うっ、やっぱり慣れないことはするもんじゃないや。

膝を抱えて笑う麗くんは、そっと顔を上げて明後日の方向を見た。