悪女たちの女子会

カイトは違った。

「俺たち付き合わない?」

夜、公園に呼び出されたと思ったら告白された。

付き合ってないって思われたの悔しいし。それに俺、麻夜のこと好きだし。

とのことだった。

あたしは「ちょっと考えさせてね」と返事した。

「昨日の今日でしょ。あたしたちが付き合い始めたってみんなに知られて、また気まずくなったら嫌だから……」

カイトは納得いかなさそうな顔をしていた。

まさかあたしの本心に気付いたりしてないよね? 付き合う気なんてさらさらないことを。

どうせそのうちグループを抜けるからと、テキトーを言ったけど……。


中学の頃サッカー部のキャプテンだったというカイトは、他のみんなと比べて隙がない。

ゴールキーパーのようになかなか抜けない、みたいな、難しいところがあった。


でもそんなカイトも、

「ね」

と目を見つめれば、

「じゃあ……返事、待ってる」

渋々といった様子ではあるけど、わかってくれたみたいだ。


さーていつグループから抜けようかなぁ。

家でごろごろしながらそんなことを考えていたら、また呼び出しがあった。

今度はノゾムだった。


「や、あのときは驚いたよ」

白い光が眩しいコンビニの前で、ノゾムは困ったように笑った。

「もう一度確認させてほしいんだけど、カイトとは本当に?」

「付き合ってないよ」

「よかった……」

ノゾムはその場にへろへろと座り込み……そうだったけど、何とか耐えたみたいだった。

本当はちょっと気弱なのに、かっこつけようとするところがノゾムの可愛いところだった。

ノゾムは眉をきりっと吊り上げてから、言った。

「俺と付き合ってください。他の誰かじゃなく、俺と」

「……ちょっと考えさせてね」

カイトと違い、ノゾムはすんなりと受け入れてくれた。