悪女たちの女子会

「こうしてみんな散り散りになり、グループは潰れたのでした。あーあ」

白とピンクの可愛い部屋の中、あたしは大袈裟にため息をついた。

「あーあ!」

美香子があたしの真似をするものだから何だか面白かった。

あたしたちは顔を見合わせて、あはは、と笑った。

「麻夜もとんだ悪女だねぇ。グループの男全員たぶらかして、ピンチになったらケント君に助けてもらうんだもん。敵にまわしたくないわぁ」

「済んだことだから笑い話だけどね? このときホントにヤバかったんだから」

「てか、ケント君にはなんて説明したの? 話聞いた感じだと、ケント君も麻夜が悪女だって思いそうじゃない?」

「それはね」


簡単な話だ。ケントには男友達に言い寄られて困ってると、そう伝えていた。

溜まり場にケントを連れて行ったのは、ノゾムのSNSを見たときからこうなるって薄々わかっていたから。


美香子はどっと笑った。

爪に塗ったマニキュアがすっかり乾いた手でローテーブルをばしばしと叩いている。

笑い過ぎだ。

でも、美香子はあたしのことをきっとこう思ってるはず。

「強か、でしょ?」

「そーだったわ、そーだったわ! あんた強かだったんだわ! はー、麻夜最高だわ」

美香子がまた大声を上げて笑った。

あたしも笑った。