「俺さ、基本的に男女の友情って成立しない派。だから、あかりとゲーム友達とかあり得なかった」
何もこんな高校最後の日に、そんな事実をカミングアウトしなくても。
「今さら…?大体、最初にゲーム誘ってきたの早坂くんじゃん」
そうだ。思い出した。
中学の時にゲームの話で意気投合して、オンラインゲーム一緒にやろうって誘ってきたのは早坂くんだ。
「あかりがゲーム友達欲しいって顔してたからな」
「はぁ?してないよ」
「してましたー」
してたのかもしれないけど、それでムカつかれるなんて。何か腑に落ちないな。
「で、俺は高校3年間あかりのゲーム友達を全うしたわけだ」
「うん」
「ご褒美があってもいい気がする」
「ご褒美?」
早坂くんは、そう言うと私の目の前に立ち、右手を差し出した。
……握手?ってこと?
私がゆっくりと右手を伸ばした瞬間、そのまま早坂くんに引っ張られて私の体はすっぽりと早坂くんの腕の中に収まった。



