ゲーム友達

東棟は空き教室も多く、普段から人影は少ない。



屋上へと続く階段は少し埃っぽくて、私はなるべく手すりに触らないように歩いた。



屋上へ着くと、扉は鍵が掛かっていて、外には出られなかった。




早坂くんはまだ来ていないみたいだ。



日陰になる東棟は、少し肌寒く感じた。




「早いね。優秀、優秀」


下からタンタンと一段飛ばしで階段を登ってきた早坂くん。



「屋上、開いてないよ」

私が扉を指差すと、早坂くんは「そう思うでしょ。実はここにこんな物が」と踊り場にある古い掃除ロッカーを開けると、鍵らしき物を取り出した。


「何でそんなとこに?」

「さあ?何か、ずっとあるんだよね。知る人ぞ知る。先生も知らない」

早坂くんは慣れた手つきで屋上の扉を開けた。



「早坂くん、常習犯だ」

「うん。そして君も共犯者だ」


外に出ると、風が強く吹いて身震いした。